「狂気の科学」を読んで、自分以外の誰が関心を持つのだろうと思った話。
特に何も用がないのですが、ブックオフがあるとついつい寄ってしまうんですよね。
この時は年末だったということもあってブックオフのクーポンで何故か500円引きされました。元々1200円程度で売られていたようですが、特売コーナーで50%オフ。
つまり100円で手に入れることができました。
最初の印象
狂気の科学 真面目な科学者たちの奇態な実験 レトU.シュナイダー著 東京化学同人2015年。
まずタイトルの情報量。多すぎ。
“奇態な”という、これまでの人生で出会ったことがない形容詞。何言ってるんだろう。
これは家に置いておいたら家族に不審がられるのでは…と思いましたが案の定でした。笑
このタイトルの時点で買うに値するだろうと思い、パラパラと読んでみると、各科学者ごとにオムニバス的なまとめ方がされているので、飽きやすい私と相性がとても良さそう。
そして時代ごとに整理されており、一番古いのは1600年からで、こんな昔から!?という実験が見れてとても嬉しい。
実験好きの私の感想なので、くれぐれも素人は手を出さないように!
読書感想
びっくりしたものはたくさんあるのですが、1話だけかいつまんで紹介したいと思います。
かなり昔の測定フェチの人がいて、昔(400年以上前)なわけですから体重計みたいな便利なものもない中で、椅子やベット、机までも秤に繋げて測定した人がいたようです。
人間の重量の測定を一日中行って、肉や魚や水など取り入れた量に対してなんとその約六割が蒸散によって失われるということを突き止めたという実験がありました。
これは環境工学でもよく出てきますが、不感蒸泄という人間の体表面から放出される水蒸気(要は目に見えない汗)のことです。
人間由来の加湿は、呼吸だけではなく体表面からも行われるということですね。
これが行われたのが1600年。日本で江戸幕府ができたり西洋だと魔女狩りとかしてた時期なので、こんな昔から熱心な人がいて資料が残っているというのがすごいですよね。
全体の2割くらいは下ネタ(ただ補足しますが決してイヤらしい動機から始まっているのではなく、探究心からです笑)
ホント誰得だよ。
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