建築士

小テスト7

dai

ブログ村というブログランキングが出せるサービスががるのですが、不動産・資格系で2位になっていました。かなり過疎ってるんでしょうか。。。

さてテストの解説に移りたいと思います。

①断熱性能の正誤問題です。壁体内の中空層の表面をアルミ箔で覆ったとしても、厚みが薄いことから熱抵抗の値は変わらない。

答えは×です。確かにアルミ箔そのものを通過する熱は小さいのですが、問題は中空層に対する抵抗の考え方です。中空層の両脇の放射率は一般的な建材であれば0.9程度です。アルミはこれより小さいので放射による伝熱が軽減されます。このため、熱抵抗は変わります。

実務上注意しなければならないのは、例えばホコリが付着するなど表面の性状が変わってしまう場合は放射率が上がってしまうということがあります。

②輸送設備の正誤問題です。エレベーターには耐震クラスが設けられているが、エスカレーターには耐震クラスが設けられていない。

答えは〇です。エレベータの耐震クラスはAとSがあり、Aは稀に発生する地震動による震度相当、SはAの1.5倍相当を運行限界耐力震度としてます。

③防災計画の正誤問題です。大勢の人が廊下を同一方向に、同時に避難するときの群衆歩行速度は、一般に1.0m/sで計画される。

答えは〇です。一般的には1.0m/s程度ですが、学校や事務所などは1.3m/s程度と言われています。

上記の速度は一般論ですが、実際のところ人間の歩行速度はその場所の密度によっても変わりますのでご注意ください。

ちなみに駅舎や公共空間の群衆分析する指標としてFruin’s Level of Service (よく Fruin indexと言われるのを耳にします)が使われます。これは密度と速度から求まる値で分析するものです。

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Dai
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二児のパパ。博士(工学)取得後、エンジニアと某大学非常勤講師を兼任。 気ままに更新していきます。
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