小テスト13-電力消費について
dai
Dai’s 建築環境日記
今回のテーマは制気口の種類と特徴です。実際の建物の写真を見ながらの問題です。
ふく流型吹き出し口です。種類としてはアネモ・パン型があります。特徴は下方向に広く拡散するように吹くタイプです。
アネモという丸いタイプはよく見ると思いますが、誘引性能に優れており広く使用されています。
この誘引は吹き出した空気と室内側の空気との混合です。混合するということは、風速も落ちるのでドラフト感も軽減できるというものです。
軸流型吹き出し口です。種類としてはノズル型のほかにグル型やパンカルーバ型(工場とか)などがあります。特徴は到達距離が長いので大空間に適しています。
円形をしている形が多いですが、四角もあります。見たまま直線状に吹き出しますので、劇場や大空間などに適用されます。
到達距離は、吹き出し気流の中心の風速が0.25m/sまで減衰する距離です。
線状吹き出し口です。種類としてはライン型などがあります。特徴は、細長い口から下方向、もしくは横(短辺方向)に吹き出します。意匠との調整はしやすいのでよく用いられます。
吹き出し方向が下ではなく横(短辺方向)の場合ですが、一般的に風は壁が好きなので天井沿いに沿って風が流れていきます。
昨日大宮の鉄道博物館へ行きました、設計はジェイアール東日本建築設計事務所です。大空間の鉄骨あらわしがカッコよいモダンな感じの建築でした。
天井を見るのは設備設計者くらいだと思いますが、ふと天井を見るとなんと三種類も!?という場所があったのでついつい写真を撮ってしまいました。
使い分けはおそらくラインがRAで、ノズルがSA、アネモはOAという形で使い分けているのかなと思いましたが、天井内部を見ないと全くわかりません。
吹き出し口は建築設計側の造作で作ることもあるので奥が深い分野です。