小テスト10-湿度に関して
今回のテーマは湿度です。なぜなら最近(作成時一月)は乾燥しているから。手先が乾燥しているとなんか嫌ですよね。
湿気のコントロールは健康と結びついていることから重要な要素です。
①選択正誤問題
問題 間違っているものは?
- A 相対湿度が同一でも、湿球温度が低くなるほど露点温度は低くなる
- B 乾球温度と湿球温度は、同じ値にはならない。
- C 乾球温度より湿球温度のほうが高い時はある。
解答
Aは〇、BとCが×です。
解説
図を見て考えるのが一番早いと思うので以下を見てください。仮に室内の温度湿度25度50%の空間があると仮定しますと、空気線図上では点(交点)になります。
いわゆる温度は乾球温度なので25度の赤いラインが乾球温度です。青いラインが湿球温度、緑のラインが絶対湿度といった具合に読み取ることができます。曲線もありますが、これは相対湿度を示しています。
Aの問題ですが、相対湿度を同じ条件として、温度を下げていきます。25℃50%と20℃50%の温度をプロット(以下参照、緑が25℃黄緑が20℃)して露点(左側に線を伸ばしていく)を見ると、14℃と9℃です。この図上でどの二点をとっても、必ず温度の小さいほうが露点が小さくなりますので正解となります。
Bの湿球温度と乾球温度は相対湿度100%のところで一致しますので、湿球温度=乾球温度は成り立ちます。よって×。
CもBと同様で、湿球温度が乾球温度を超えることはないので×です。下の絵をみると、25℃50%で湿球温度18℃くらい(青ラインより)、25%100%で湿球温度25℃ですから、グラフからも読み取れると思います。
②正誤問題
問題
冬季に相対湿度を50%に保ったまま、乾球温度を上昇させるには、加熱と除湿を同時に行う必要がある。
×です。これを間違えた人はマズいですね。普通に考えて冬に加湿器ではなく除湿器を置くのでしょうか??とても簡単な問題です。
③正誤問題
問題
湯上り時によく見かける水分を吸い取る珪藻土マットは室内を調湿することもでき、置いているだけで湿度コントロールができる。
解答
答えは×です。
解説
そもそも珪藻土マットは相対湿度が90%以上で吸放出する特性がありまして、要は濡れなければ吸い込まないということ。また水分も物質なので、珪藻土マットの体積を超える水量を吸い込めるはずがありません。
確かに吸い込む印象が強すぎてこのようなことが起きたと思うのですが、立ち返って考えてもらうきっかけを作ることができました。
あとがき
最後の問題を作るきっかけとなったのは、私が受け持ったとある授業でした。そこは講師を教育する学校で教え子(と言っても私より年上でしたが)は某建材メーカーの営業経験者で珪藻土タイルの販売をしていたときに問題のような説明をしていたというものでした。