ふつう光熱費はどのくらいなのか?
そもそもの疑問
住宅を購入するのでは初期投資(以下イニシャル)のほうに目が行きがちですよね。
ただ住んでみると光熱費に目が行くと思うので、まずはそこを抑えたうえで住宅の条件を整理していこうと思います。
ちなみに光熱費について政府の調査があるんですが、住宅は様々な要素で光熱費が決まっています。広さや地域、気密性能などきりがないです。一般論として4人家族では年間20万円程度と言われているようです。
光熱費を決める要素
個人的に光熱費(ランニング)を決める要素は以下であると思っています。
こちらでは各項目の概略を示し、今後細かく内容を絞って書いていこうと思います。
- 断熱性能
- 気密性能
- 冷暖房設備
- 運用方法
- 生産設備の有無
断熱性能
断熱性能とは、主に窓ガラスや壁の仕様です。ガラスをシングル(一枚)で構成するのかダブル(二枚)で構成するのか、ガラスの間に空気層を含むか、壁の断熱材仕様・断熱材厚みなどで断熱性能が変わっていきます。
長期優良住宅という助成金も狙っていきたいことを考えると、自ずと断熱性能は切っても切れない関係ですので一旦は以下の目標値で考えていきます。
“省エネの基準をZEH相当の水準とし、住宅性能表示制度の断熱等性能等級5及び一次エネルギー消費量等級6とする。”
住宅局住宅生産課、長期優良住宅法改正概要説明,
https://www.hyoukakyoukai.or.jp/chouki/pdf/houkaisei-outline3.pdf ページ16、
(参照2022-12-22)
気密性能
気密性能は昔C値という値で示されておりました。ある時申告項目からは外れてしまったのですが、住宅の気密性能がだいぶ昔と比べてよくなったことが理由だと聞いたことがあります。
ただ、昔研究で検討したところ、気密性能値が0.8 cm2/m2(過去に断熱回収した物件の実測値)と2.0cm2/m2(比較的大きい隙間がある住宅の値と仮定)を比べた際に2%~6%程度暖房エネルギー消費に違いが出ましたので、無視はできないかなと思っています。
冷暖房設備
非常に重要です。高効率機器を用いることでぐっとランニングを抑えることができます。ただ、高効率機器を採用するということは初期投資分も増えてしまいますので、何年で回収できるか、の分析が必要ですね。
運用方法
こまめに電気を消すなどの節電行動は快適性を損なうことなく実施できますが、快適性を損なう行動(暖房設定温度を18度にするなど)は生活の大切な一部を損なうことになりますのでおすすめはしません。
生産設備の有無
これは簡単に言うと太陽光パネルのような発電設備です。これも投資回収年数を検討する必要があります。
最近東京都が太陽光パネルを導入することを義務化するということを言っていますが、機器物は寿命を迎えた際に廃棄もしくはリサイクルすることになると思うので、その出口戦略さえあれば個人的には納得できます。
電気代が今後上がり続ける可能性もあります。電気代が上がり続ける場合は太陽光パネルの投資回収効果も大きくなります。将来はわかりませんが…
まとめ
ランニング(光熱費)の要素を整理しました。
今後は各項目について細かく書いていこうと思います。